カセットプレーヤー
懐かしいカセットテープの“質感”を──
We Are Rewind「WE-001」
最近のオーディオ機器は、スマホとワイヤレスイヤホンで完結してしまいますが、
「巻き戻す」「物理的に録音する」という感覚はなかなか味わえません。
その“アナログな手触り”を現代のライフスタイルに持ち込んだのが、フランス発の
オーディオブランド We Are Rewind が手掛ける Bluetooth対応ポータブルカセットプレーヤー
「WE-001」 です。
日本では完実電気が取り扱いを開始し、2025年12月5日発売・価格は25,780円(税込)。
この価格帯が高いと思うかは、それぞれの価値観次第。
ただ、触ってみたいと感じる魅力は確かにあります。
“あの頃”のフォルムを、削り出しのアルミで
初めて実物を見たときの印象は、懐かしいのに、妙に洗練されているという矛盾した感覚。
プラスチック主体だった昔のウォークマンとは違い、削り出しのアルミ筐体で
作られているため、持った瞬間に金属の冷たさが伝わってきます。
角の落とし方、ボタンの押し心地、テープ窓の透明感──
見るよりも触ることで完成するデザインだと感じました。
Bluetooth対応で“今の音質”にも合わせられる
カセット音源は、当然ながらデジタル音源のような解像度はありません。
でも、Bluetooth 5.0対応でワイヤレスヘッドホンやスピーカーに接続できるのは
大きなポイント。
昔ながらのステレオミニ端子でアナログに楽しむのも良いし、普段使っている
ワイヤレスイヤホンと組み合わせるのもあり。
“懐かしい音”を“現代の快適さ”で楽しむ、新しい選択肢というわけです。
テープ操作は相変わらず不便。でもそれが良い
再生・停止・早送り・巻き戻し。
スマホのように“ワンタップでシーク”はできません。時間がかかるし、位置を間違えれば
戻す必要がある。
この“間”に、最近の音楽体験では失われた余白がある気がしています。
曲を選ぶのではなく、アルバムを丸ごと聴く。
機械と付き合うのではなく、音楽に寄り添う──そんな感覚が戻ってきます。
録音機能、これは地味にうれしい
WE-001はテープ録音に対応。
スマホからBluetoothで流した音をテープに録音することもできます。
昔のラジオ番組を待ちながら録った“あの緊張感”とは違うけれど、
「自分の音を物理的なメディアに残す」という体験は、改めて新鮮でした。
使いどころは「完成された音源を楽しむ時間」
正直、日常の移動中に使うよりも、夜の自室でゆったり音楽を聴くときにこそ輝きます。
お気に入りのテープを入れて、巻き戻しの“ウィーン”という音を聞きながら、
再生ボタンを押す瞬間の儀式性。
ストリーミングがどれだけ便利でも、この時間だけは代替できません。
まとめ
We Are RewindのWE-001は、ただの「レトロ復刻」ではなく、アナログの愉しみを
現代基準でアップデートしたカセットプレーヤー。
カセットを知らない世代が持っても、テープと向き合う時間の豊かさはきっと伝わるはずです。
音楽を“消費”するのではなく、“味わう”ための道具。そんな印象を受けました。